こんな症状はありませんか?

・風邪をひきやすい
・免疫力が落ちていると感じる
・のどに違和感を感じる
・咳が続く
・痰が出やすい

のどの痛みの種類と原因

【風邪症候群】

◆概要
人は、年平均5〜6回風邪を引くといわれています。
風邪症候群とは、主に鼻、のどの分泌物を伴う粘膜の炎症です。
季節の変わり目や、睡眠不足時や心身の過労時に発症しやすいです。

◆症状
上気道炎を主として、鼻炎やくしゃみ、頭痛、発熱、筋肉痛で、肩こりを伴うことも多いです。

◆原因
西洋医学的には、風邪症候群の原因はウィルス性のものがほとんどです。
風邪を引き起こすウィルスは約400種類ほどもあり、種類が多すぎて、すべてのウィルスを抑える薬は現在ありません。
そのため、速効的な治療はなく、対症療法と予防治療が主な処置です。

【気管支炎】

◆概要
気管支炎は、ウイルスや細菌、物理的・科学的刺激あるいはアレルギーなどによる気管支の炎症をいいます。
持続的な咳を伴う痰が2年以上続き、他に明らかな疾患がなければ、慢性気管支炎と呼ばれます。

◆症状
主な症状は、咳や痰、発熱などがみられます。
呼吸をするときに「ぜーぜー」と音がする喘鳴(ぜんめい)や、息切れを起こすこともあります。
その他に、鼻水、喉の痛み、疲労、悪寒といった風邪のような症状から始まって、咳が出始める場合もあります。

◆原因
急性気管支炎:
冬に発生することが多く、そのほとんどがインフルエンザなどのウイルスや細菌によるものです。
感染症状が治まった後も気管支に炎症が残り、数週間ほど咳などの症状が続くことがあります。
また、細菌以外にもマイコプラズマなどの病原体も原因の一つになります。
そのほか、煙や粉じんなどを吸い込んだ場合にも気管や気管支の炎症が起こることがあり、急性気管支炎に似た症状が生じます。

慢性気管支炎:
慢性の咳を引き起こす感染症のほかに副鼻腔気管支症候群、喫煙に伴う慢性閉塞性肺疾患(COPD)などが代表的なものです。
このほかにも高齢者の喘息、肺がんなどでも咳やたんの症状が出てきます。

【気管支喘息】

◆概要
気管支喘息は、気管および気管支がハウスダストやペットの毛、ストレスなどがきっかけとなって、空気の通り道である気道に炎症が起こる疾患です。
炎症が起こっている気道はとても敏感で、健康な人にとっては何でもないホコリやタバコ、ストレスなどのわずかな刺激でも気道が狭窄し、発作を繰り返します。

◆症状
反復性の呼吸困難、発作的な咳や痰、さらに、呼吸時に「ゼーゼー」「ヒューヒュー」といった音が出る喘鳴(ぜんめい)を伴うこともあります。
また胸の痛みや喉の違和感などの症状が現れることもあります。
近年は咳喘息(咳だけの喘息)も増加しています。
喘息の発作は夜間や明け方にかけて起こることが多く、また季節の変わり目や気温差が激しいとき、天気が悪いときや空模様が変わりやすいとき、疲れがたまっているとき、風邪をひいたとき、運動後などにも起こりやすいです。

◆原因
日本では喘息患者は増加傾向で、家屋構造の変化によるアレルゲンの増加、排気ガスや工場排煙などによる大気汚染、食品や住宅建材などに含まれる化学物質、長時間労働による過労やストレスが増えたこと、清潔過ぎる環境などが喘息を発症させる要因になっていると考えられます。

【扁桃炎】

◆概要
口蓋扁桃、咽頭扁桃などの咽頭部のリンパ組織を総称して、扁桃といいます。
主として、口蓋扁桃に生じた炎症が扁桃炎、咽頭扁桃の肥大がアデノイドです。
また、急性扁桃炎と慢性扁桃炎があり、一般的に扁桃炎と呼ぶと急性扁桃炎を指すことが多いです。
発症頻度の傾向としては、急性扁桃炎は小児~青年期にかけてみられることが多く、慢性扁桃炎は成人にみられることが多いです。

◆症状
急性扁桃炎:
喉の違和感から始まり、次第に激しい喉の痛みや嚥下痛(飲み込むときの痛み)を感じるようになります。
また、高熱や全身倦怠感、食欲不振などの全身症状がみられることもあります。

慢性扁桃炎:
喉の違和感や乾燥感、食べ物がしみるといった喉の症状や、微熱や全身倦怠感といった全身症状がみられることがあります。
急性扁桃炎に比べると症状は穏やかです。

◆原因
急性扁桃炎:
喉の奥にある口蓋扁桃に、細菌やウイルスが感染することによって起こります。
原因菌にはレンサ球菌(A群β溶連菌)、ブドウ球菌、インフルエンザ菌、肺炎球菌などがあり、EBウイルスや単純ヘルペスウイルスなどのウイルス感染で扁桃炎が起こることもあります。

慢性扁桃炎:
慢性扁桃炎は急性扁桃炎から移行する場合と、喫煙や飲酒などの扁桃への刺激が原因となって起こる場合があります。

【東洋医学的見解】

◆風邪症候群
東洋医学での風邪の原因は、寒さや乾燥などの外的要因、精神疲労などの内的要因、暴飲暴食・睡眠不足や肉体疲労などの不内外因が、体外から体内に侵入してきた場合に、対抗できずに自然治癒力が弱まっている状態にあることが考えられます。

東洋医学でも西洋医学同様、対症療法が主な治療法になりますが、予防治療は東洋医学の得意分野です。
風邪をひかないように、免疫力向上の治療を行い風邪や体調不良を予防します。

◆気管支炎・気管支喘息
気管支炎も風邪症候群同様、寒さや風の気候、湿気が関係しています。

気管支炎、気管支喘息の場合は、呼吸器系の症状が目立って出てきますが、呼吸器だけの治療をしても症状が改善しにくいです。
腎臓経と肺経を中心とした水分代謝を正常に戻すことが大切です。

体内の水分を全身に行き届かせ、鼻や喉を乾燥させないように治療していきます。

◆扁桃炎
扁桃炎は、東洋医学で主に五臓六腑の「肺」に炎症が起こった疾患と考えられています。

肺の機能としては、呼吸によって外の空気を吸入し、体内のガスを排出して、空気の交換をします。
また、体内の空気と水分を全身に行き渡らせます。
末梢の体液バランスや、肺呼吸と皮膚呼吸の調節などに関係しています。

 
さらに皮膚と関係していることで、外からの病邪(風邪やウイルスなど)が侵入するのを防止して、もし侵入された場合は抵抗し排除する重要な役割があります。

治療方法

【鍼灸治療】
適応症状:
風邪症状、咳や痰、のどの痛みや不調

施術内容:
・頭痛を伴う場合は頭重感の寛解
・免疫力向上のツボに鍼灸
・冷え取りのお灸
・自律神経の調整
・舌下扁桃の強化

(セルフケア)
・せきが出る場合→のどの下を温める
・のどが痛い場合→肩の前をほぐす



天突(てんとつ):
のどの中心を下っていき、
左右の鎖骨の中央部分のくぼみ。

蒸しタオルを当てて温めます。


肩髃(けんぐう):
肩関節の前側にあり、
腕を水平に上げるとくぼみができる所。

くぼんでいる場所に指を当て、
左右にゆらしながらほぐします。

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