・目の奥が痛い
・夕方になると目がかすむ
・文字が見えづらい
・目が充血する
・目の疲れと首こりがある
◆概要
眼を使う作業を続けることにより、眼だけでなく全身に症状がおよび、休息や睡眠をとっても十分に回復しない状態が眼精疲労です。
ピントを調節する毛様体筋(もうようたいきん)は、自律神経によって支配されているため、眼を使い過ぎて毛様体筋が疲れると、自律神経のバランスが崩れて、全身に症状があらわれると考えられています。
◆症状
①目の症状
目が重い、痛い、まぶしい、目がかすむ、乾いた感じがする、充血する、まぶたがピクピクする、まばたきが多くなるなど、様々な症状が出てきます。
②全身の症状
頭痛、首や肩のこり、イライラ感、吐き気などがあります。
◆原因
眼精疲労の原因は一つでなく、様々な要因が絡み合って起こると言われています。
考えられている原因には、大きく分けて目の異常、目を使う環境、全身の異常の3つがあります。
①目の異常
見えづらいのに無理して見ようとすることで目の筋肉に疲労が起こります。
・遠視、乱視、近視、老眼が適正に矯正されていない
度の合わないメガネやコンタクトレンズを使っていると、無理にピントを合わせようとして毛様体筋に負担がかかります。
・ドライアイ
涙の量が少なくなったり、涙の流れが悪くなったりして目が乾くと、目の表面を保護する涙の層(涙液層)が均等でなくなり、ものがはっきり見えにくくなります。
②作業環境
目を疲れさせるような作業環境も眼精疲労の原因となります。
・長時間のVDT作業
(PC、TV、スマートフォンを長時間使うこと)
・照明のちらつき、パソコン画面への映り込みなどの光の刺激
・エアコンの風など直接、風が目に当たると涙を蒸発させ乾燥しやすくなる
・紫外線、シックハウス症候群、騒音などが影響することもあります
③全身の異常
全身の健康に問題があると、目にかかる負荷に耐える力が足りなくなってしまいます。
・疲れやすい体質:夜勤や海外出張などによる生体リズムの変調など
・精神的ストレス:ストレスで自律神経に影響があると、まばたきや涙の量が減り、目の疲労も進む
・全身の病気:緑内障、白内障の他、脳神経疾患、高血圧、低血圧、糖尿病、自律神経失調症、月経異常など目以外の病気に伴って眼精疲労の症状が出ることもあります。
◆充血、かすみ目、眼精疲労
東洋医学では、目の栄養を担う「肝」の弱りと心身の疲れなどが目の不調を起こす原因とされています。
ストレスが多くなると、それを処理する「肝」がオーバーヒートし、身体に熱がこもります。
こもった熱が頭部に上がり、「充血」「かすみ目」などが不調のサインになります。
◆まぶたのピクピク
気がつけば、まぶたがピクピク痙攣しているという経験はありませんか?
これは「ストレスがMAXだよー!」、「血が不足しているよー!」という身体からのお知らせです。
「肝」は、ストレスをしっかり流す働きと、血を貯蔵する働きを担っています。
ストレス過多や、スマホなどで目を使いすぎ、睡眠不足などで血液不足になり、肝の働きが低下することで、筋肉や細胞に栄養が届かず、まぶたがピクピクするなどの不調が引き起こされます。
また、カルシウム不足が原因の場合もあります。
*画像拡大できます。
【トータルボディケア】
適応症状:
目の疲れ、首こり肩こり、かすみ目、まぶたの痙攣
施術内容:
・首肩こりが強い場合は鍼通電
・上半身の症状に効果的なツボに鍼
・睡眠不足を補うツボにお灸
・こめかみ、側頭筋、頭部に鍼
・頭、腕、鎖骨のマッサージ
(セルフケア)
・温タオルで目の周りを温める
施術中や時間帯によっては、電話に出れないことがございます。