膝にこんな症状はありませんか?

・膝がぐらつく
・こわばりがある
・伸ばしにくい
・ポキポキ鳴る
・階段の上り下りで膝が痛い

膝の痛みの種類と原因

【変形性膝関節症】

◆症状
主な症状は、膝の痛みと水がたまることです。
初期では立ち上がり、歩きはじめなど動作の開始時のみに痛み、休めば痛みがとれますが、中期では正座や階段昇降が困難となり、末期になると安静時にも痛みがとれず、変形が目立ち、膝がピンと伸びず歩行が困難になります。

◆原因
変形性膝関節症は、
① 一次性(原発性)
明らかな原因がなく、加齢や慢性的な刺激によって発症
② 二次性(続発性)
外傷や炎症性・代謝異常疾患などに伴って発症

の2つに分けられ、変形性膝関節症の多くは、なんらかの原因で徐々に進行する「一次性」の変形性膝関節症にあたります。

一次性の変形性膝関節症の原因としては、
・加齢
最も多い原因は加齢と言われています。
年齢を重ねるにつれて膝に繰り返し外力がかかり、軟骨や骨へのダメージが積み重なっていきます。
関節のクッションと潤滑材の役割をする軟骨が摩耗していき、変形性膝関節症が高度に進行すると軟骨が消失することもあり、骨と骨が直接擦れることによる痛みが発生する場合もあります。
さらに、年齢を重ねれば筋力も自然と衰えます。
もちろん膝を支える筋力も弱まりますので、もとは膝周辺の筋肉が負担していた体重負荷が軟骨や骨へと集中し、これらの組織を損傷させて変形性膝関節症を増悪させていきます。

・女性
変形性膝関節症は圧倒的に女性に多い疾患です。
その要因のひとつはホルモンにあると考えられます。
エストロゲンと呼ばれる女性ホルモンは軟骨の形成に必要です。
しかし、女性は閉経後、このエストロゲンの分泌量が減少してしまうため、閉経によるエストロゲン分泌量減少も女性特有の変形性膝関節症の原因と考えられます。

・肥満
年齢に関わらず発症する可能性があるのは、肥満です。
特に急激な体重増加は、膝を痛めやすいので注意が必要です。
膝にかかる負担は、歩く時には体重の約3倍、階段昇降時には約7倍にもなるといわれています。
つまり、体重が1kg増えると、歩く際に膝にかかる負担は約3kg、階段の昇降時は約7kg増えることとなり、急激な体重の増加は変形性膝関節症の大きなリスクとなります。

*半月板
 半月板は、関節に加わる体重の負荷を分散させる役割と、関節の位置を安定させる働きをしています。
*関節軟骨
 関節軟骨は、骨の端を覆い、関節運動を滑らかにしてくれます。

【オスグッド】

◆症状
主な症状は、膝周辺の痛みです。
オスグッド病では、膝のお皿の下にある脛骨(けいこつ)と呼ばれる部分に痛みが生じることが多いです。
とくに、膝を曲げ伸ばしするような動作で痛みが生じやすくなります。
また、運動をすると痛みが生じ、休むと痛みがおさまる傾向にあります。
炎症によって腫れが生じている部分には、熱っぽさがみられることもあります。
成長とともに自然と痛みが改善していくケースが多いですが、ひどい場合には大人になっても後遺症として残る場合があります。


◆原因
10~15歳の成長期の子供が、跳躍やボールを蹴るスポーツをし過ぎると、発生します。
特にサッカーやバスケットボール、バレーボールなど、膝への負担が大きいスポーツ種目で多くみられ、男女比では男子に多いのが特徴です。

太ももの前にある大腿四頭筋(だいたいしとうきん)は、膝の曲げ伸ばしをするときに重要な役割を担っています。
オスグッドは、この大腿四頭筋の使いすぎや柔軟性の低下をきっかけに症状が出るケースがほとんどです。
ほとんどの場合、成長が終わると痛みが治まりますが、無理をすると成長期が終わってからも痛みが残ることがあるので、休息と発症後は適切なケアが必要です。

【膝蓋腱炎】

◆症状
運動時に膝の前面に痛みを感じることが特徴です。
膝蓋骨(膝の皿)の周辺、とくに膝の皿のすぐ上か下の柔らかい部分を手で押すと痛みを感じる場合があります。

◆原因
「膝蓋腱炎(しつがいけんえん)」とは、
“ジャンパー膝”とも呼ばれ、主に膝の前面が痛むスポーツ疾患です。
名前のとおり、ジャンプやダッシュのような膝の曲げ伸ばし動作を頻繁に繰り返すことなどにより、膝蓋骨の腱が損傷し、膝前面の痛みを引き起こします。
日常的にスポーツを行う10代~30代の若い世代に多く見られる疾患です。
また、スポーツ選手でなくても比較的に体が硬い場合にも発症し、とくに、年齢に関わらず体力をつけるために急にランニングに取り組む、ということでも生じます。

【腸脛靭帯炎】

◆症状
陸上競技のランナーに多くみられ、足を酷使した際に膝の外側にズキズキとした痛みを感じるのが特徴です。
“ランナー膝”とも言われます。
初期の段階では、ランニング中に痛みが出るものの、しばらく休むと治まる程度ですが、次第に運動後も痛みを感じるようになり、悪化すると慢性化して日常生活にも支障をきたすので注意が必要です。

◆原因
腸脛靱帯は太ももの外側にある大きな靭帯です。
ランニングなどで膝の屈伸を繰り返すことにより、腸脛靱帯と大腿骨外側上顆(骨の出っ張り)が擦れ合い、摩擦が起こることで炎症が起こります。
その結果、ランニング時やランニング後に痛みが生じるのです。
ランナー膝が起こる原因として、オーバーユース(使いすぎ)のほか、柔軟性の低下や筋力の低下、ウォームアップ不足などが考えられます。また、硬い地面や下り坂の走行、硬いシューズとの関連性も指摘されています。

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