肩にこんな症状はありませんか?

・常に肩にこった感じがある
・腕が上がらない
・四十肩、五十肩と診断された
・肩から背中にかけて痛い
・肩甲骨がつった感じがする

肩の痛みの種類と原因

【肩こり】

◆症状
首すじや首のつけ根から、肩または背中にかけて張った、凝った、痛いなどの感じがし、頭痛や吐き気を伴うことがあります。
症状が慢性化すると、肩から手のほうまで痛みが広がったり手にしびれが出る可能性があります。

◆原因
肩こりの原因は、日常生活習慣にある場合が多いのですが、なかには深刻な病気の症状として現れるケースもあるので注意が必要です。

①日常生活が原因のもの
・姿勢の悪さ
 (デスクワークや長時間の読書や下を向く作業)
・運動不足
・ストレス
・眼精疲労
といった、
日常生活の習慣から生まれるものです。
気づかぬうちに、血行不良や筋力低下、自律神経のバランスの乱れを招くようなライフスタイルを送ってしまっていることで、肩こりが起きてしまいます。

②病気が原因のもの
・肩や関節の異常が起きている
肩や関節に何らかの異常があって、肩こりを生じている場合があります。

例えば「五十肩(肩関節周囲炎)」は、
肩関節の周りの組織に炎症が起こることによる病気です。
通常の肩こりとは異なり、肩の関節を動かすことで激しい痛みを生じます。

また「腱板断裂」は、
上腕の骨と肩甲骨とをつなぐ腱が切れてしまった状態で、肩に強い痛みを感じます。

・首や肩の骨が原因の肩こり
「頚椎症」や「椎間板ヘルニア」などの、首や背中の病気の症状として、肩こりが現れていることがあります。

「頚椎症」の場合、
症状が進むと後頭部の痛みや手足の重圧感、脱力感、マヒなどの重い症状が現れます。

「椎間板ヘルニア」の場合は、
首を後ろに反らすと激しい痛みを生じます。
また背中や腕、指先にもしびれや重圧感といった症状が現れます。

・内臓疾患が原因の肩こり
内科系の病気が原因となって起きる肩こりもあります。
この場合、肩以外の部位にも痛みや違和感などの症状が出ます。

例えば「脳動脈瘤」であれば、
頭痛やめまい・吐き気などの症状を、
「狭心症」や「心筋梗塞」の場合には、
左胸の他、左肩や左腕、胸背部にも強い痛みを伴うことがあります。

他には、
「糖尿病」「高血圧」「胆石症」などが肩こりの症状を伴う病気の例です。

【肩関節周囲炎(四十肩、五十肩)】

◆症状
主な症状は、肩の関節の痛みと肩の動かしづらさ(運動制限)です。
痛みは日常の様々なタイミングで出現し、主に3つに分類できます。

①安静時痛:安静にしている時にでる痛み
・椅子に座っている時に痛みがでる
・じっとしている時に痛みがでる
・肩を動かさず何もしていなくても痛みがでる

②動作時痛:肩を動かした時にでる痛み
・手を上に挙げた時に痛みがでる
 (棚の上に手を伸ばす・バンザイをする)
・手を後ろや背中に回した時に痛みがでる
 (トイレでの清拭・スボンにベルトを通す)

③夜間時痛:夜間、睡眠中にでる痛み
・肩が痛くて寝付けない
・肩が痛くて目が覚める

◆原因
明らかな原因はいまだ不明ですが、 靭帯や腱、関節包、滑液包、骨、軟骨など肩関節を構成する組織に炎症が起きることで痛みや動かしづらさ(拘縮)につながります。
このように、明らかな原因なしに発症する場合と、その他の疾患に関連して生じる可能性があります。
また、加齢など組織の変性により起こりやすいとも言われています。
経年的な日常生活や仕事、趣味活動など、くり返す肩への負担や刺激により発症しやすくなります。
日常動作で肩を痛め炎症や可動域制限が長引く場合や、姿勢不良や肩への負担が大きい場合、糖尿病の既往がある場合などにより、肩関節周囲炎につながりやすくなると考えられます。

*滑液包(かつえきほう)
骨と骨の摩擦を減らし、すり減るのを防ぐクッションのような役割。
*関節包(かんせつほう)
関節を包んでいる袋状の膜のこと。
内部には関節をスムーズに動かす潤滑液が入っています。

【肩峰下インピンジメント症候群】

◆症状
肩を上げていく途中で、肩の前側や外側に痛みや引っかかり感を感じます。
肩を上げきってしまうと、痛みが消失するのが特徴です。
通常安静時痛はほとんどみられません。
症状が慢性化すると、夜間痛が出たり、肩関節の可動域制限が起こります。

◆原因
多くのケースでインピンジメントの原因は、オーバーユース(使いすぎ)です。
繰り返しの肩の使用により、肩峰下の腱や滑液包が炎症を起こします。
腱や滑液包などが炎症を起こし腫れると、腱や滑液包が肩峰などの骨に衝突してしまうことで肩に痛みや他の症状を起こしてしまいます。
スイマーでよく見られることから水泳肩と呼ばれることもあります。
他にも肩を酷使するアスリート(野球やソフトボール)でも起こりやすいです。

【腱板損傷】

◆症状
腱板損傷の症状は、主に肩の痛みです。

・腕は上がるが、上げ下げの途中が痛い
・昼は平気だが、夜になると寝ていても痛くなる
・肩だけでなく腕まで痛いことがある
・進行すると全く腕が上がらなくなる
などの特徴があります。

腱板損傷と五十肩はどちらも肩が痛く、動きが悪くなる病気で区別がつきにくいですが、
腱板損傷では「痛いが何とか腕が上がる」、
五十肩では「痛いしどうやっても腕が上がらない」ことが多いという違いがあります。

◆原因
腱板損傷の原因の多くは、転倒や急激な肩への負荷など明らかな外傷です。
しかし日常生活による何気ない動作の繰り返しや、加齢による腱板の変性などにより、徐々に腱板がすり減り損傷する場合があります。
年齢別で見ると50歳以上の4人に1人は発症するとされており、最も多いのが60歳代です。
また、ボールを投げたりラケットを振るなど肩をよく使うスポーツをしていると、オーバーユース(使いすぎ)により腱板が損傷されやすいです。

症例

・40代 自営業
症状:
慢性の肩こりがある。
背中から腰にかけてのこりもあるが、痛みはない。

希望:
マッサージはもみ返しをよく起こすので、鍼灸治療メインにしたい。

施術:
(鍼灸治療90分)
・首~腰にかけて鍼
・慢性疲労のツボにお灸
・軽く鎖骨周囲の筋膜リリース

経過:
施術後姿勢が良くなり、呼吸がしやすくなる。
2週間に1回のペースで治療を継続中。
肩こりでしんどいという感じはほぼなくなり、全体的に調子がとても良いとのこと。

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