首にこんな症状はありませんか?

・上を見上げると痛みが出る
・後ろに振り返れない
・デスクワークをしていると首が痛くなる
・朝起きたら突然首に痛みが出た
・手や指のほうまでしびれがある

首の痛みの種類と原因

【頚肩腕症候群】

◆症状
主な症状として、首から肩、うで、手指にかけての痛みやこり、しびれに加え、だるさや脱力感、冷感、可動域の制限などが現れます。
手指のしびれを生じることも多く、痛みは軽度のものから強い痛みまで、個人差があります。

一般的に首を後方へ反ると痛みが強くなる傾向があり、うがいや薬を飲むなどの動作がしにくくなります。
上肢の筋力低下や感覚の障害が生じることも少なくありません。

また、自律神経失調症の症状や不眠、食欲低下などの心因性の症状が起こる場合もあります。

◆原因
明確な診断がつきにくい疾患で、さまざまな原因が考えられます。
そのなかでも主な原因は、頭を支える首から肩にかけての筋肉が緊張し、神経や血管を圧迫することで起こります。

・同じ姿勢を続けること
 (デスクワークや長時間のスマホ使用)
・眼精疲労
・肩から手の指までを動かしつづける職業
・日常生活での筋肉疲労や姿勢の悪さ
・慢性的な肩こりや首のこりがありながら
 無理をしている
・日常的にストレスを抱えている
 (心因性)
日常生活においても、育児やスポーツ、スマートフォンの使いすぎなどが原因となることが考えられ、だれもが発症する可能性があります。

【寝違え】

◆症状
起床時に首の痛みや肩、肩甲骨、背中、脇の下等に今までに無かった痛みが出ます。
首を動かしたときの痛みが強く、酷い寝違えは痛みで首が動かせなくなり、何日も痛みが長引くこともあります。
また、痛くて起き上がれないこともあります。

◆原因
寝違えは朝起きたときに発症することが多いので、寝方が悪かったから、枕が合わないからと考えるかもしれません。
しかし寝方や枕は、首の痛みが出るきっかけに過ぎず、もともと首の状態が悪くなっていた為に寝違えを発症します。
腰で言う「ぎっくり腰」と同じようなものです。

・首こり、肩こり
寝違えを発症する人の大半は、もともと肩こりや首こりがあります。
首肩の筋肉が緊張すると、首の骨同士にギュッと圧迫する力が加わることになり、頚椎の関節や椎間板等に過剰な負担がかかり続けている状態です。
この状態が続くと、関節や椎間板が変形したり、椎間板に亀裂が入ったりして急性の寝違えが起きるようになります。

【頚椎椎間板ヘルニア】

◆症状
初期や軽度の場合は、首の痛み、肩こり、軽い手のしびれなどを訴えます。
徐々に首を反らす動きが制限され、腕や手に痛みが走るようになります。
重症化してくると、手や腕の感覚が無くなったり、握力を始め筋力が低下してきます。
手先を使う作業が上手くできなくなり、場合によっては下半身にも症状が出ます。
(歩行のふらつきや、排尿障害など)

◆原因
・加齢による椎間板の変性や機能低下
・不良姿勢による繰り返しの重労働
・スポーツによる外傷

椎間板が飛び出してくる原因の一つとして、老化現象による椎間板機能の低下が挙げられます。
頚椎の間にある椎間板は常に圧力のかかる状態にあるので、組織の中で最も早く老化が起こるとされています。
そのため、劣化が進んで外側の膜に亀裂を起こし、中の髄核が飛び出して神経を圧迫し、痛みやしびれなどの症状を引き起こすのです。

*椎間板
骨と骨の間にある柔らかい組織で、
衝撃をやわらげるクッションの役割を果たします。

【むちうち症】

◆概要
むちうちは正式には「頚椎捻挫」や「外傷性頚部症候群」などと呼ばれ、強い衝撃により頭が揺さぶられることで首(頚椎)に負担がかかり痛みや不調が出るものです。

◆症状
主な症状は、首の痛みや動かしにくさ、しびれ、頭痛やめまい、耳鳴り、吐き気(嘔吐)、顎関節の痛みなどさまざまです。
症状は負傷から数時間後や翌日など、遅れて出てくることがあります。

◆原因
主な原因は、自動車の追突や衝突、急停止による衝撃などの交通事故によるものや、スポーツ時の衝突、高所からの転落があります。
急激に首に強い力がかかり、首周辺の筋肉や靭帯に一過性に強い負荷がかかることによって受傷します。

交通事故の場合、事故直後は興奮状態にあるため痛みや不調を感じないことが多く、数日経過して、首の調子がおかしい、やたらと肩が凝るなどの症状を感じて初めて病院に行き診断を受けても、交通事故との因果関係が疑われることがあります。
交通事故による損傷であることを示す診断書がないと人身事故として扱われず、むち打ち症に対する損害賠償請求ができなくなる可能性がありますので、交通事故に遭ってしまったら自覚症状がなくても必ず直後に病院へ行き、医師の診断を受ける事をおすすめします。

症例

・50代 事務
症状:
去年五十肩を発症し完治したが、首の回旋動作がやりにくくなってきた。
肘から下にこったような重だるさもあり、たまに指のほうにしびれが出る。

希望:
十数年前に鍼治療を受けたことがあり、とても良くなったので、今回も鍼治療をしたい。
癒しもほしいので、もみほぐしもしてほしい。

施術:
(トータルボディケア)
◆初回〜2回目
・首、肩、腕に鍼通電
・筋緊張に対する筋膜リリース
・肩甲骨周囲のストレッチ
◆3回目以降
・首、肩の鍼通電
・慢性疲労に対するお灸
・肩甲骨周囲のストレッチ
・その日気になる部位をもみほぐし

経過:
2回目来院時には、しびれが消失する。
首の可動域も広がる。
3ヶ月目以降は回数券を購入し、月一回のペースで来院。

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